前回のお話に続き、この話も糸島市井原山の麓の保育園の園長先生に聞いたお話です。
保育園である二人の男の子がケンカをしていたんだそう。どちらも一歩も引かず、掴み合っての耐久戦。
長い戦いなので、いつの間にかギャラリーも居なくなってしまい、二人だけで掴み合いは続いてたそう。
するとそこに、一人の女の子が近寄ってきました。
「まだケンカしてるの?」
二人からの返事も無く、ケンカが終わらない様子に、女の子がつづけます。
「背ぇ比べして、大きいほうがあやまったら?」
言われた二人は言われた通り背比べをし、わずかに大きかった方が謝って解決したそうな。
どこで学ばれたのか、女の子が教えてくれた『大きな方が謝る』って言葉。私は初めて聞きましたが、それは正解かもしれません。園長先生に聞いたその話の中に、世界の縮図を見た気がします。全ての争いは、大きく強い方が謝ると、何でも丸く収まる気がするのです。
ちなみに、二人の男の子が背くらべしてる時、既に手を繋ぎながら背比べをしてたそう。
二人とも、もうケンカなんかしたくなかったんでしょうね。
