桜の花びらが舞う季節
散り行く花びらを見送り
散りゆく命に思いを馳せた
けれど、ある桜が違った
なぜか咲き続けていた
その背後には悲しい物語があった
春のある日、彼女がいた
青い空の下、笑っていた
しかし、突然訪れた別れの瞬間
桜の木の下で、彼女は倒れた
生命力は弱まり、息絶えた
誰もがその悲劇に困惑した
けれど、その桜だけは
美しく咲き続けた
彼女の思い出を伝えていた
季節が変わり、また春が来る
桜の木は咲き誇り、命を讃える
彼女の存在を感じる季節が来る
悲しみと希望が交錯する季節
けれど、その桜は教えてくれる
愛された人の思い出は、咲き続けるのだと
別れはとても悲しいけど、故人を思い出せる季節と場所があるのは嬉しい事ですね。
人は生きている限り、他人や自分の死と必ず向き合わなくてはいけませんが
自分や大切な人がもしもまだ生きているなら、今のうちにたくさん話をして、
たくさん関わりたいと思える、感慨深い詩です。